日本赤軍メンバーに言及のパレスチナ系フランス人欧州議員、起訴を「司法による嫌がらせ」と非難

【AFP=時事】率直なイスラエル批判で知られる、パレスチナ系フランス人のリマ・ハッサン欧州議会議員(33)は3日、「司法による嫌がらせ」を非難し、自身の政治的見解を理由に罰せられていると訴えた。 極左政党「不屈のフランス(LFI)」所属のハッサン議員は、パレスチナ人の権利を声高に擁護している。 検察によると、ハッサン議員はソーシャルメディアへの投稿で「テロを扇動」した罪で、7月にフランスで裁判を受ける予定だ。 ハッサン議員はシリア北部アレッポ近郊の難民キャンプで生まれ、家族と共にフランスに移住した。2024年には、パレスチナ系フランス人として初めて欧州議会議員となった。 ハッサン議員は弁護人バンサン・ブレンガース氏の事務所で行われた記者会見で、「私は、政治的見解のみを理由に、真の司法・政治による嫌がらせを受けている」「この手の嫌がらせは、私が政界入りした直後から始まった」と述べた。 LFIはハッサン議員を全面的に支持しており、同党のコーディネーター、マニュエル・ボンパール氏は、ハッサン議員は「司法による迫害の標的になっている」と述べた。 ガザ紛争勃発(ぼっぱつ)以来、西欧最大のユダヤ人人口を抱え、イスラム教徒も相当数存在するフランスでは、緊張が高まっている。 ハッサン議員はソーシャルメディアへの投稿でしばしば批判を浴びており、昨年にはパレスチナ自治区ガザ地区に支援物資を届ける船団に参加し、イスラエルで逮捕された。 ハッサン議員は2日、ソーシャルメディアへの投稿で「テロ扇動」容疑で数時間拘束された。 ■「迫害などない」 検察によると、ハッサン議員は先月のX(旧ツイッター)への投稿で、1972年のテルアビブ空港乱射事件(ロッド事件)を起こした国際テロ組織「日本赤軍」の日本人メンバーに言及。同事件では26人が死亡した。この投稿をめぐり、7月7日に裁判にかけられる予定だという。 ローラン・ヌニェス内相は、複数のユダヤ系団体が告訴状を提出したと述べた。 ヌニェス氏は、政治的見解を理由に標的にされているというハッサン議員の主張を否定。 「ハッサン議員のツイートは重大な問題だ」「迫害などない」と述べた。 検察によると、ハッサン議員は拘束された際、大麻草の茎と種から抽出されるカンナビジオール(CBD)と3MMCと呼ばれる合成麻薬を所持していた。 ハッサン議員は、CBDはフランスでは合法だと主張し、自らの行為を正当化した。 ハッサン議員は3日のX投稿で、「私が所持していた二つのCBD製品のうち、一つは検査の結果、合法的に販売できる基準を満たしていることが確認された。もう一つは、捜査当局によると、CBD樹脂に合成麻薬が混入されていた痕跡が検出されたそうだ」と述べた。 ハッサン氏は3日も取り調べのため捜査当局に呼び出された。 ハッサン氏はXで、3日の事件はユダヤ系団体とネメシスという極右女性団体からの別々の訴えに関連していると述べた。 ネメシスは2月、ハッサン議員が南東部リヨンの大学で講演した際に抗議活動を行った。その傍らで極右活動家のカンタン・デランクさん(23)が暴行を受けて死亡した。デランクさんの死は、極左運動「アンティファ(反ファシスト)」による犯行とされる。 パリ検察庁は3日、ハッサン議員に対し、犯罪を美化および扇動した容疑で、9月16日に出廷するよう求める召喚状2通を送達したと発表した。【翻訳編集】 AFPBB News

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