【元労働事務次官 村木厚子さん】えん罪逮捕による164日にもおよぶ拘留 周防正行監督らとともに「取り調べの録音録画は全事件・全過程にすべき」と主張【前編】

2009年の郵便不正事件でえん罪逮捕されるも、その後復職し厚生労働事務次官を務めた村木厚子さんが、RSKのラジオ番組「春川正明の朝から真剣勝負」(毎週火曜日 あさ6時30分〜7時放送)に出演し、日本の刑事司法改革や、生きづらさを抱える人を支援する「若草プロジェクト」などについて語りました。 (2026年3月17日放送) ■えん罪逮捕から労働事務次官に 村木厚子さんは、高知大学卒業後、1978年に労働省、現在の厚生労働省に入省、女性政策、障害者政策、子ども政策などに携わりました。 2009年、郵便不正事件で郵便公文書偽造などの罪に問われ逮捕起訴されるも、2010年に無罪が確定し復職。2013年から2015年まで厚生労働事務次官を担いました。 累犯障害者を支援する共生社会を作る愛の基金や、生きづらさを抱える若年女性を支援する若草プロジェクトに携わり、2025年2月に企業と支援の現場を結ぶ一般社団法人I & Othersを設立しました。 えん罪逮捕による164日にもおよぶ拘留を経て、村木さんが思う刑事司法のあるべき姿、そして、その経験をとおして感じた、今世の中に必要な支援とつながりとは。 ■無理な取り調べ 自身の経験から考える刑事司法 ――郵便不正事件でえん罪逮捕され、結局無罪になり、それがきっかけだと思いますが、刑事司法改革にずっと携わってこられましたよね。その刑事司法について、どのような点が最も問題だと思われていて、どのような活動をされているのでしょうか? (村木厚子さん) 「そうですね、私の事件のときに、やっぱりものすごく無理な取り調べをどうしてもしてしまう。自白をさせたい。 有罪にしたいということで」 「それを防ぐためにいろいろなことを考えたのですけれど、一番大きかったのはやっぱり取り調べの録音録画を、実現したいっていうことが大きかったと思います。 ただ、法制審では一部の事件の逮捕後の取り調べだけが録音録画ということで決まってしまったので、それを全事件、全過程にちゃんと完全な録音録画を実現したいということで、法制審が終わったあとに、ずっと法制審に入っていた、いわゆる一般市民と言われる素人メンバーでずっと勉強会を続けてきて、まだ法務省とか国会へ向けて要望をずっと出し続けています」

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