京都府南丹市で3月23日から行方不明になっていた小学6年生の安達結希くん(11)。4月13日に南丹市内の山中から子供と見られる遺体が発見され、翌14日に行われた司法解剖によって結希くんと判明した。 「京都府警は14日の午後6時45分から報道陣の取材に応じ、身元の判明と司法解剖の結果を説明しました。司法解剖の結果、結希くんの死亡推定時期は3月下旬ごろ。死因は不詳で、遺体に大きな外傷は確認されていないとのことでした。報道陣からは事件性の有無を問う質問も出ましたが、捜査幹部は『死因不詳なので、いますぐ事件性があるとは言えない』と説明。捜査状況の詳細は差し控えるとしつつ、事件と事故の両面で捜査する意向を示していました」(全国紙社会部記者) 結希くんの失踪をめぐっては、これまで“不可解な点”も指摘されてきた。 「結希くんは3月23日午前、在校生として卒業式に出席するため、小学校に隣接した学童保育施設の駐車場まで父親に車で送ってもらったそうです。校舎までは150メートルほどの距離ですが、防犯カメラやドライブレコーダーの映像記録はなし。教員や児童、保護者からの目撃情報もなく、足取りが途絶えていました。 3月29日には結希くんの通学用かばんを親族が発見し、4月12日には警察の捜索によって結希くんのものと思われるスニーカーが発見されました。どちらも遺体発見場所とは離れていたほか、遺体が靴を履いていなかったことなどから、警察は結希くんが事件に巻き込まれた可能性も踏まえて捜索を進めてきました」(前出・全国紙社会部記者) 遺体の身元が結希くんだと判明してから一夜明けた15日、さらなる進展が見られた。警察は何者かが現場に遺体を遺棄した疑いがあるとして、同日午前から結希くんの自宅を死体遺棄容疑で家宅捜索したのだ。 自宅周辺には規制線が張られ、正午前には警察が複数の親族から任意で事情を聴いていることも報じられた。結希くんの自宅が家宅捜索されたことから、どのようなことが読み取れるだろうか?元神奈川県警刑事で犯罪ジャーナリストの小川泰平氏に見解を聞いた(以下、カッコ内は小川氏)。 「やはり、警察はずっと自宅を調べたかったのだろうと思いました。家宅捜索は簡単に行えるものではなく、強制捜査のひとつなので、裁判所が発付する捜索差押許可状という令状を取らなくてはいけません。令状には罪名が必要です。遺体が発見されたことで死体遺棄事件として家宅捜索し、亡くなった人の親族や同居者を任意で事情聴取したのでしょう。とはいえ、異例ではなく、きちんと段階を踏んだ捜査活動です」 ではどのタイミングで、警察は家宅捜索に踏み切ったのだろうか? 「現段階ではあくまでも死体遺棄容疑の家宅捜索なので、殺人や傷害致死といった事件だと決まったわけではありません。遺体発見場所などの捜査や司法解剖によって、家宅捜索をする必要性が出てきたのだと思います。例えば、タイヤ痕や足跡、車の中で発見された資料、結希くんの体から採取された繊維片や皮膚片といったような“痕跡”が見つかった可能性が高いと思われます。 また、家宅捜索と捜索対象者の任意の事情聴取はセットです。結希くんの親族が任意で事情聴取を受けているということは、“亡くなった原因など何らかの事情を知っているのではないか”と警察が見ているのでしょう。病死や自然死といった可能性もゼロではありませんが、11歳の男の子が自然死というのはまず考えられません」 家宅捜索はスニーカー、遺体の発見からスピーディーな展開にも思われるが、「通常の流れだと思います。もし捜索の進展がかなり早ければ、遺体を発見してすぐに被疑者が逮捕されることもあります。今回のケースでは司法解剖で死因不詳と判断され、家宅捜索が行われたという流れなので、捜索がまた一歩前進したと見るべきでしょう」とのこと。 現場ではいまも、真相究明に向けた捜査が続けられている――。