続く摘発、異例の会見なし シャハ政権発足1カ月 ネパール

【ニューデリー時事】ネパールでシャハ首相率いる国民独立党(RSP)政権が発足してから27日で1カ月。 3月の下院総選挙での躍進を支えた10~20代の「Z世代」の期待を受け、旧体制からの刷新を目指し前政権幹部らの摘発を矢継ぎ早に進めている。半面、シャハ氏はこれまで記者会見を開いておらず、政策や方針の説明を求める声が上がっている。 警察は政権発足翌日、昨年9月の反政府デモで警官隊による弾圧を止めず、学生の殺害に関与した疑いでオリ前首相や当時の内相を逮捕した。政権の意向を踏まえた動きで、その後も資金洗浄など犯罪行為に関与したとされる実業家の拘束が相次いでいる。 一方、ラップ歌手だった経歴を持つシャハ氏の政権運営は、曲中の冗舌さとは対照的に寡黙さが際立つ。地元のベテラン記者は、歴代首相は定期的に記者の質問に答えていたと指摘した上で「シャハ氏は議会で演説したこともなければ、報道機関の取材にも応じていない。透明性の欠如は民主的な説明責任を果たす上での懸念点だ」と語る。 RSPは総選挙で反汚職や刷新感を打ち出し圧勝。しかし、早くも清廉なイメージを損なうような話題も出ている。一連の摘発を主導してきたグルン内相が今月22日、自身の投資を巡る疑惑を受け辞任した。 また、資産公開により首相と閣僚全員が金を保有していることが判明。富裕ぶりが物議を醸した。シャハ氏は中でも最も多い約2.2キロ(約6000万円相当)の金を所持していた。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加