響く物音、突然切れた電話 「気づいていれば…苦しい」幼なじみ明かす後悔 大阪母娘殺害

大阪府和泉市の集合住宅で住人の母娘が刺殺された事件で、娘への殺人容疑で逮捕された元交際相手で無職、杉平輝幸(てるゆき)容疑者(51)=堺市堺区=が、娘から少なくとも120万円以上の金を借りていた可能性があることが2日、娘の知人への取材で分かった。府警が詳しい経緯を調べている。 事件直前まで死亡した長女で社会福祉士の村上裕加(ゆか)さん(41)と電話をしていたという幼なじみの40代男性が産経新聞の取材に応じた。裕加さんとは30年来の付き合いで、よく電話で近況を語る仲だった。「あの時気づいて助けに行っていれば」。複雑な胸の内を明かした。 「ドタン」。裕加さんと通話していた事件当日の4月8日未明。突然、電話口から大きな物音が響き、電話が切れた。心配になり、何度もメッセージを送ったが、返信は一向にこない。府警によると、司法解剖の結果、裕加さんは同日午前4時ごろに死亡したとみられる。 男性はニュースで事件を知った。「襲われたことに気がついて病院に連れていけば何か変わっていたかもしれない」と悔しさをにじませる。人の立場になって物事を考えられる優しい女性だったという裕加さん。「怒り、悲しい、苦しいという複雑な気持ちが混ざっている」と言葉を詰まらせながら語った。

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