熊本・八代市新庁舎建設汚職 入札前に業者に賄賂を要求か 逮捕の市議ら

熊本県八代市の市役所新庁舎建設を巡る汚職事件で、あっせん収賄の疑いで逮捕された市議の成松由紀夫容疑者(54)らが建設工事の入札前に、受注した前田建設工業(東京都千代田区)側に賄賂を要求していたとみられることが8日、捜査関係者への取材で分かった。警視庁などは、見返りを期待して、同社側へ積極的に働きかけをしていたとみて捜査している。 捜査関係者によると、成松容疑者らは、令和元年7月の新庁舎工事の入札公告前に、同社側に謝礼として、賄賂を要求しようとした疑いがあるという。一方で、同社側は利益面を考慮して入札への参加を見送ろうとしていたが、成松容疑者が「金銭の交渉はするので、いったん落札してほしい」と依頼し、入札に参加した。 その後、成松容疑者は同社側の利益を約11億円増やすため、市に働き掛けをしていた。 入札を巡っては、同社九州支店が、同社側が有利になるように評価基準案を作成し、成松容疑者らを介して市側に渡った。案には、県内での大型工事や庁舎工事の施工実績など前田建設工業側に加点される項目に加え、指名停止の状況など競合他社に減点が見込まれる要素も盛り込まれていたという。一部を除いて案の通り採用された。 警視庁と熊本県警の合同捜査本部は8日、成松容疑者ら3人を送検した。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加