今からちょうど25年前にあたる2001年4月30日、東京・浅草で19歳の女子短大生がレッサーパンダのぬいぐるみ帽子をかぶった男に刺殺された。10日後の5月10日に逮捕されたのは、Y(29=当時)。いわゆる「レッサーパンダ帽殺人事件」である。この事件は、当初はその理不尽かつ残虐な犯行と犯人の異様な行動、逮捕以降は、前科4犯、犯罪と放浪を繰り返した特異な人生と、犯罪を防止できなかった周囲の無力さによって、社会に大きな衝撃を与えた。「週刊新潮」では、事件当時、目撃者やYの親族などに取材し、その犯行と背景について詳らかにしている。事件から四半世紀を機にそれを再録し、今なお我々の記憶から離れない凶悪事件の真相を明らかにしてみよう。 (「週刊新潮」2001年5月17日号記事を一部編集の上、再録しました。文中の年齢、肩書などは当時のものです) 【前後編の前編】 ***