高校生利用目的3位 10代AIに悩み相談 専門家「解決はしてくれない。解決の糸口提示ツール」

18歳の長女に暴行を加えた疑いで現行犯逮捕されたプロ野球巨人の阿部慎之助監督(47)の26日の謝罪会見で、長女による児童相談所への通報のきっかけが対話型の生成人工知能(AI)「チャットGPT」への質問だったことが判明し、注目を集めている。 チャットGPTは米オープンAI社が公開したサービス。生成AIの利用は、こども家庭庁の最新の調査では中学生で30・8%、高校生では46・2%に上る。中でもチャットGPTは「チャッピー」の愛称で人気で、近年若年層を中心に急速に普及。ITジャーナリスト三上洋氏によると「若い人は、日々の悩み事を毎日のように相談している。誰に聞かれることもなく、チャッピーに気軽に話している」という。学研ホールディングスの今年3月の発表では、高校生の対話型生成AIの利用目的で「悩み相談」は、勉強の手助け、情報収集に続く3位という結果も出た。 長女はチャットGPTに「父親から暴力を受けたがどうしたらいいか」と相談したという。スポニチ本紙が同じ文言を入力してみたところ「それはとても深刻な状況です」と回答。「すぐに危険なら110番」「ケガがあるなら119番」「あなたが18歳未満なら189児童相談所虐待対応ダイヤル」などと提案があった。長女はここから児相を選択したとみられる。 チャットGPTはいまや日常生活に欠かせないツールになりつつあるが、米国では“過度な依存”が社会問題化。昨秋、チャットGPTへの精神的な依存が自殺につながったと複数の遺族がオープンAIなどを提訴した。三上氏は「自殺の方法など不適切な回答はしないようガードレール(安全対策)が運営側によって設けられている」と指摘。「チャットGPTは、解決はしてくれない。あくまでも解決の糸口を提示してくれるツール」と主体的な利用を勧める。 チャットGPTが示す選択肢から何が最適かを個人個人が判断する。「チャットGPTを使うと家族に相談する機会は減るかもしれないが、もちろんチャットGPTは親世代にも有用なツール。親子で使い、その過程で依存など問題点を話し合えばいいのではないか」とアドバイスした。

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