■元裁判官が解説する 強盗致死事件の争点と年齢が与える影響 2024年、北海道江別市の公園で当時20歳の男子大学生が集団暴行を受け、死亡した事件。 逮捕された6人全員が強盗致死罪で起訴され、このうち、大学生だった川村葉音被告(21)と当時18歳の特定少年だった高校生の男、そして当時16歳だった少年の3人の裁判員裁判が続いています。 強盗致死罪は原則、死刑か無期懲役という非常に重い刑となっています。 傷害致死容疑で送致されながら、起訴段階では強盗致死に罪名が変わった背景とは何か。そして「量刑を争う」とはどういう意味なのか。元裁判官の内田健太弁護士が解説します。 ■「量刑を争う」とは何を意味するのか この裁判員裁判では、3人の被告全員が起訴内容を認め、争点は量刑となっています。 強盗致死罪で起訴されている場合、量刑は原則、死刑または無期懲役となりますが、「量刑を争う」とは、具体的に何を争うことになるのでしょうか。 【元裁判官の内田健太弁護士の解説】 「量刑を争う」とは、第一には死刑を絶対に回避したいということが、被告人としては絶対にあるというふうに思います。基本的には死刑あるいは無期ですが、事情によっては有期刑になる可能性もあります。弁護側としては有期刑が適切だと、そういった経緯を述べて、争っていくことになるのではと考えております。 Q.有期刑が選択されるケースというのは、実際にあり得るのでしょうか。 成人であることを前提にですけれども、無期刑を選ぶべきであっても、特に情状で見るべき場合は、有期刑を選択することができると法律に書いてありますから。それはもちろん可能性は十分あり得ると思います。 ■共犯事件における「役割」の重み Q.今回のように、複数の被告人がいる強盗致死事件では、それぞれの関与の程度が量刑にどう影響するのでしょうか。 前提として、今回の裁判の被告全員が犯行自体を認めているということなので、お金を奪うための暴行に何らか関与したこと自体は認めていると思います。