群馬県を拠点とする不良グループに所属する男らが特殊詐欺に関わったとして逮捕されました。特殊詐欺グループの道具調達役を担当していたとみられ、この事件では埼玉県の不良グループに所属するリクルーター役なども逮捕されていることから、警察は、2つのグループが共謀して犯行を繰り返していたとみて調べています。 詐欺の疑いで逮捕されたのは、群馬県伊勢崎市に住む宮澤征也容疑者(21)と群馬県前橋市に住む18歳の少年です。 捜査関係者によりますと、宮澤容疑者ら2人はことし7月、千葉県に住む高齢女性に対し、女性の息子をかたって「取引先の書類が入った荷物をなくした」「情報が流出してしまい弁償しないといけない」などとウソの電話をし、現金100万円をだましとった疑いがもたれています。 宮澤容疑者ら2人は群馬県を拠点とする不良グループに所属していて、特殊詐欺で使用するスマートフォンなどの道具を調達する役割だったとみられています。 また、この事件をめぐっては、リクルーター役の少年と受け子役の少年がすでに逮捕されていますが、この少年らはいずれも埼玉県の不良グループに所属していたということです。 埼玉県警は、2つのグループが共謀して匿名・流動型犯罪グループを構成し、同様の犯行を繰り返していたとみて事件の全容解明を調べています。