今月25日、ゴムボートに乗って韓国領海に入った後、泰安(テアン)沖で逮捕された中国人が、カナダに家族を持つ中国の人権活動家だとする海外メディアの報道があった。 米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)は26日(現地時間)、「董広平氏(68)が最近、中国を脱出して韓国に到着し、現在は韓国当局に拘禁されている」と報じた。中国共産党を批判する活動によって、繰り返し収監・強制送還されてきた同氏が韓国行きを試みたのは、今回が事実上4回目だとNYTは伝えた。 董広平氏は中国で警察官および軍人として勤務していたが、1989年の天安門事件に関する書簡に署名したことを理由に、1999年に警察を免職された。その後、人権活動家として活動していた同氏は、2014年に天安門追悼行事に参加した後、中国当局に拘禁され、国家政権転覆扇動容疑などで実刑判決を受けた。 同氏は2015年、家族とともにタイへ脱出し、国連難民認定を受けたが、タイ政府によって中国に強制送還された。2019年には泳いで台湾への脱出を試み、2020年にはベトナムへ逃れて2年以上身を隠していたものの、再び拘束され、中国に引き渡された。 董広平氏側は現在、カナダに住む娘との再会を望んでおり、カナダ政府にも保護を要請している状態だ。 泰安海洋警察署は前日、西海上で発見された中国人男性について、拘束令状を申請し、正確な経緯を調べている。海洋警察の関係者は、「董広平という名前と、密入国を試みたこと以外は確認できない」とし、「協力者の有無についても調査中であり、同氏が反体制活動家だという点などは、海洋警察が扱う事案ではない」と明らかにした。