熊本県八代市庁舎建設を巡る汚職事件で、賄賂をマネーロンダリング(資金洗浄)したとして組織犯罪処罰法違反(犯罪収益隠匿)容疑で再逮捕された市議の成松由紀夫容疑者(54)らが、自身への疑惑を調査する市議会特別委員会(百条委)を中止させるため、同容疑で新たに逮捕された住所・職業不詳の男(51)にフリージャーナリストを名乗らせ、百条委の委員長らに接触させていた疑いがあることが29日、捜査関係者らへの取材で分かった。 関係者によると、男は「櫻井要」と名乗っていた。「成松市議らの疑惑を記事にしたい」として、成松容疑者を追及していた動画投稿者の男性に接触し、内部資料を入手。男性は熊本日日新聞の取材に「疑惑の真相を取材しているという言葉を信じて、資料や情報を提供してしまった」と明かした。 男は、ほかにも複数の市関係者に電話をかけたり、3月中旬には百条委の中山諭扶哉委員長らと面会したりしていた。中山委員長は「取材のため会ってほしいと頼まれ、指定された場所で一度だけ面会した」と話した。