八代市の庁舎建設をめぐる汚職事件で、起訴された市議が所属していた自民党八代市議団は、「ジャーナリスト」を名乗る男が盗撮したとみられる写真を百条委員会で証人らに提示していました。 これについて、同市議団は3日、「弁護士が合法的に入手した写真」と主張しました。 八代市の庁舎建設をめぐっては、市議の成松 由紀夫 被告(54)が入札などで便宜を図った見返りに、東京に本社を置く前田建設工業から現金6000万円を受け取ったとして、あっせん収賄の罪で起訴されています。 また、警察はこのうち2000万円を東京のウェブ制作会社名義の口座に入金し、『マネーロンダリング』をした疑いで成松被告を含む男6人を先月28日に逮捕しています。 これまでの取材で、6人のうち、伊藤卓也(いとうたくや)容疑者が成松被告からの依頼を受け、ジャーナリスト『櫻井要(さくらいかなめ)』を名乗り、百条委員会の委員長らから情報収集していたとみられています。 4月の百条委員会で、成松 被告が所属していた同市議団の議員は証人の市職員に対し、「中山 諭扶哉 委員長らと事前に打ち合わせをしていないか」と追及していました。 【証人(市職員)】 「事前の打ち合わせなどは一切ありません」 【自民党八代市議団 橋本 貴喜 議員】 「委員長にも会っていないですか?これ、あなたですよね。間違いないですか?」 「誘導尋問はやめてください」 【自民党八代市議団 橋本 貴喜 議員】 「誘導ではなく確認です」 捜査関係者らによりますと、写真は「取材」と称して伊藤容疑者が中山委員長と職員それぞれをホテルに呼び、居合わせた場面を隠し撮りしたとみられています。 同市議団側は「事前に打ち合わせが行われていて、公平性に重大な欠陥がある」として委員会の中止を求め、証人を偽証罪で告訴する方針も示していました。 これについて、同議団は。 【自民党八代市議団 橋本 貴喜 議員】 「弁護士からもらった。入手経路は弁護士しか知らない。弁護士から『合法に入手したものだから、使ってください』と言われた以外は知らない」 弁護士はTKUの取材に、「正当に撮影されたもので、議員らに渡した」とコメントしています。 こうした中、3日は延期されていた百条委員会が開かれ、証人保護のための声明が採択されました。一方で、捜査が続いていることから証人喚問の見通しは立っていません。 また、八代市3日、前田建設工業に対し、5月29日から9カ月間、指名停止処分を行うと発表。贈賄罪の時効は成立しているものの、市は「市議が起訴されたことから、贈賄行為が明らかになったため」としています。