偽の搭乗券で忍び込んだ男を機内のトイレで発見 航空機はゲートに引き返す事態に 米

(CNN) 米テキサス州当局によると、ユナイテッド航空機内で先月、トイレに隠れている男が見つかった。警察は、男が偽の搭乗券とみられるものを使い、米運輸保安庁(TSA)と搭乗口係員の目をすり抜けたとしている。今年に入り確認された密航の事例は今回が初めてではない。 裁判所記録によると、アブドゥルラフマン・オリヨミ被告(25)は先週、重要インフラ施設の運用を妨害した重罪で起訴され、5日にテキサス州ハリス郡の拘置所に勾留された。 訴状によると、オリヨミ被告はヒューストンのジョージ・ブッシュ・インターコンチネンタル空港でユナイテッド航空機に搭乗し、空いていた通路側の席に座ろうとした。近くに座っていた女性は捜査員に対し、被告はその席が自分の席か分からないような様子で、立ち上がって機内のトイレに向かったと話した。15分後に戻ってきたときには、その座席に別の乗客らが座っていた。被告はその後、機内の別のトイレに向かったという。 飛行機がゲートを離れ始めたころ、女性は客室乗務員に誰かがトイレにいると知らせた。乗務員はトイレのドアをノックして被告を発見し、自分の席に戻るよう伝えた。 その数分後、乗務員は別のトイレで被告を見つけた。この時点で乗務員が名前を尋ねると、被告はロペスと名乗ったという。 訴状によれば、被告は空席を探そうとしたが、機内は満席だったため、客室乗務員に「ジャンプシート(補助席)」に座れるか尋ねた。 そこで、乗務員が乗客名簿を確認したところ、ロペスという名前の搭乗者はおらず、被告が無許可の乗客であることが判明。客室乗務員が機長らに知らせ、飛行機はゲートに引き返した。 訴状は、ヒューストン警察、連邦捜査局(FBI)、空港サービスが「この重大な事案に1時間半以上拘束された」と主張している。ユナイテッド航空便には約3時間の遅れが生じた。 捜査員は、被告が空港職員に提示したとされる搭乗券の写真を調べたところ「重要な情報が欠けており、QRコードも偽造されたように見えた」ことから、この搭乗券が偽物だと確信するにいたったという。 専門家らは、こうした事案はまれではあるものの、航空安全の不備に警鐘を鳴らすものだと指摘する。 そうした事案の一つは2024年のクリスマスイブに起きた。女はTSAと搭乗口係員をすり抜けた後、デルタ航空機内で別の乗客の席に座っているところを発見された。 同年の感謝祭の週には、別の女がニューヨーク発フランス行きのデルタ航空便に忍び込み、ジョン・F・ケネディ国際空港からパリまで移動した後、逮捕された。この女は26年2月にも、チケットやパスポートを持たずにニューアーク・リバティー国際空港からイタリア・ミラノ行きのユナイテッド航空便に搭乗し、再び逮捕された。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加