殺害を「何でも屋」に依頼 530万円以上送金も自ら実行 IT会社役員殺害事件

東京都港区のIT関連会社「Linuxジャパン」の役員、神山猛さん=当時(54)=の遺体が山林に遺棄された事件で、殺人容疑で同社社長の水口克也被告(49)が再逮捕され、死体損壊と死体遺棄の幇助(ほうじょ)容疑で鈴木隼斗容疑者(29)が逮捕された。捜査関係者によると、水口容疑者は「何でも屋」を名乗る鈴木容疑者に神山さんの殺害を依頼。両容疑者は、一度も会うことなく、秘匿性の高いアプリを通じてやり取りを繰り返し、殺害、死体損壊、遺棄という「最悪の選択」に至ったとみられる。 《人を殺害してほしい》 水口容疑者は、昨年6月にSNSで知り合った鈴木容疑者に対して、そう持ち掛けたという。狙いは水口容疑者との間で、役員報酬を巡るトラブルを抱えていたとみられる神山さんだった。 《やりますよ》 前向きな返事をしていた鈴木容疑者。だが、当初から実際に殺害に関与するつもりはなかったとみられる。理由を付けて水口容疑者に「費用」を請求し、送金させていた。捜査関係者によると、鈴木容疑者はこれまでも受けた依頼を無視して報酬をだまし取ることがあったという。「今回もカモだと思った」。鈴木容疑者は逮捕前の警視庁の任意の調べに対しそう供述していたという。 秘匿性の高いアプリでやり取りをしていた両容疑者だったが、昨年9月28日以降、水口容疑者から鈴木容疑者へあるメッセージが届く。 《もう自分で殺害した》。ブルーシートがかけられた遺体のようなものが映った写真も添付されていた。9月28日は、水口容疑者の権限で会社資金を移動させることができる期限だったという。 《約束が違う》 連絡を受けた鈴木容疑者は、違約金などとして、水口容疑者に金銭を要求。殺害依頼の「費用」と合わせて、昨年7月~今年4月ごろ、PayPay(ペイペイ)などの電子マネーで計103回にわたり総額530万円以上を送金させていた。 2人のやり取りはその後も続いた。 《(遺体が)重くて運べない》(水口容疑者)

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