飲酒運転、婦女暴行、窃盗…外交特権で逮捕できない外交官と向き合う警視庁「リエゾン班」とは? “アンタッチャブル”な領域に光を当てた作家が語る小説着想の背景

東京・港区の路地裏で見かけた、駐禁看板の下に停まった一台の黒塗り高級車。そのナンバープレートにあった「外」の文字が、すべての始まりだった――。 日常の中に潜む小さな違和感に鋭く反応したのが、作家の射場健司さんである。 射場さんは、大手新聞社の社会部記者として長年にわたり、検察や国税、防衛などの取材を担当。事件遊軍班長や司法キャップを歴任し、オウム真理教事件や徳洲会事件など、歴史に残る重大事件の報道にも携わってきた。 そんな射場さんがデビュー作『警視庁外事一課リエゾン班 亡命者』で描いたのは、「外交特権」というアンタッチャブルな領域と、その最前線で任務にあたる警察官たちの姿だ。 「警視庁外事一課リエゾン班」に赴任した女性警察官・佐倉サクが、外交特権に守られたロシアの外交官やオリガルヒたちを相手に、さまざまな制約の中で粘り強く事件に向き合っていく――。 あまり知られることのない「リエゾン班」を題材に選んだ理由とは何だったのか? 着想のきっかけや物語に込めた思いを著者自らが綴る。 ***

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