広島県三原市で、市内に住む徳田雅希さん(当時29)の遺体が地中に埋められていたのが4月に見つかった事件で、広島県警は6月29日、知人の倉本幹太容疑者(29)を徳田さんへの強盗殺人容疑で逮捕した。県警は2月に広島県東広島市でリフォーム会社を経営する川本健一さん(当時49)が首を刃物で刺されて殺害され自宅を放火された事件に、倉本容疑者と徳田さんが関与している可能性があるとみて、さらに捜査を続けている。 * * * 「倉本と徳田さんは三原市の中学時代から仲がよかった。最近、倉本は、『なにもやっとらんのに、警察から目をつけられている』と言っていた。これまでバイクをめちゃくちゃ走らせたりするなどのワルさはよくあったので、その程度かと思っていたら、こんなでかい事件だと知って、驚くばかりだ」 こう話すのは、倉本容疑者と徳田さんの2人を知るAさんだ。 ■放火殺人の捜査過程で見つかった遺体 徳田さんの遺体が見つかったのは、川本さんが殺害された放火殺人事件の捜査過程だった。 2月16日未明、川本さんの自宅に何者かが忍び込み、川本さんを刃物で殺害。家に火をつけて逃走した。出火した家から逃げ出した川本さんの妻は、 「男に襲われ、灯油のようなものをまかれて火をつけられた」 という旨を警察に話していたという。捜査関係者が言う。 「川本さんの事件で先に浮上したのが、徳田さんだった。防犯カメラの映像などから関与が疑われ、徳田さんの行方を追ったところ、3月終わりごろから所在がしれないという。徳田さんは倉本容疑者にカネを貸していて、トラブルになっているという情報もあった。そこで、川本さんの関係者から証言を得て、4月に倉本容疑者を詐欺容疑で逮捕した」 倉本容疑者は、川本さんのリフォーム会社や取引先から現金約390万円をだまし取ったなどとして、詐欺容疑などで逮捕され、起訴されている。 「周辺捜査を続けるうち、倉本容疑者が徳田さんと三原市の山間部にある工場に仕事といって行ったという情報を得た。2人が三原市の工場に行ったときの防犯カメラ映像を見ると、帰路は倉本容疑者一人だった。そこで工場の敷地を掘ったところ、地中から徳田さんの遺体が発見された」(捜査関係者) 徳田さんの死因は窒息死で、地面を掘った穴に生き埋めにされた可能性がある。