「警察より高給」は大間違い…元公安捜査官が語る「刑事ドラマとはかけはなれた地味すぎる"公安警察"の仕事」

映画やドラマ、小説などの舞台として登場する公安警察。その実態はどうなっているか。元公安捜査官の勝丸円覚さんは「公安警察の仕事は『監視』と『情報収集』の2つに要約される。華やかなスパイ映画のような仕事に感じられるが、『辛抱・我慢・忍耐』の三語がふさわしい地味な世界だ」という――。 ※本稿は、勝丸円覚『警視庁公安部外事課』(光文社新書)の一部を再編集したものです。 ■公安警察と一般の警察との決定的な違い 公安警察とは、どんな組織なのか? それは、簡単に言えば「日本の治安を維持するため日々任務を行なう警察のセクション」ということになる。 その点で、一般の警察となんら変わりはない。 ただ、一般の警察と公安警察との決定的な違いは、「取り締まる対象が異なる」ということだ。 一般の警察は「市井の人々を脅かす犯罪」や「生活に害を及ぼす行為」を取り締まるのに対し、公安警察は「公共の安全に対する犯罪」や「反社会的な活動」をおもな対象とする。 いわば、ミクロの目線から日々の市民生活を守るのが普通の警察で、マクロの目線から日本という国家全体を守るのが公安、と考えればわかりやすいかもしれない。 だから、公安が追いかける対象は、空き巣や痴漢、強盗や殺人などの凶悪犯といった連中ではなく、「過激派」や「テロリスト」などの犯罪者やその集団ということになる。

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