連日のように飲酒運転の報道がされている。2026年7月に入ってからも、福岡県で50代の男が飲酒後車を運転し逮捕された。また愛媛県上島町の町議会議員が飲酒運転の発覚により辞職するほか、飲酒にまつわる多くの事件が起こっている。アルコールにより善悪の判断がつかなくなり破滅の道を歩む。さらに無関係の人巻き込み、本人と家族の人生を徹底的に破壊するようなこともある。その背景には依存症もあるのではないだろうか。 厚生労働省の依頼で久里浜医療センターにて実施された「飲酒と生活習慣に関する調査」の最新版(2024年)を見ると、アルコール依存症が疑われる人数は、全国で64.4万人と推計されている。依存症に社会全体が向き合うことが必要になっているのではないだろうか。 キャリア10年以上、3000件以上の調査実績がある私立探偵・山村佳子さんは、メンタル心理アドバイザー、夫婦カウンセラーの資格を持つ。「アルコール依存症が家族関係に影を落とす事例が増えています。酒により判断がつかなくなり、浮気をしてしまったり、相手に貢いでしまうというケースも増えています」 山村さんは学生時代に警察官を希望していたが、当時は身長制限があり、受験資格はなかった。一般企業に勤務するが、目の前の人を助けたいという思いは強く、探偵の修業に入る。探偵は調査に入る前に、依頼者が抱えている困難やその背景を詳しく聞く。山村さんは相談から調査後に至るまで、依頼人が安心して生活し、救われるようにサポートをしている。 山村さん連載「探偵はカウンセラー」は、山村さんが心のケアをどのようにして行ったのかも含め、様々な事例から、多くの人が抱える困難や悩みをあぶりだしていく。個人が特定されないように配慮しながら、家族、そして個人の心のあり方が、多くの人のヒントとなる事例を紹介していく。 今回山村さんのところに相談に来たのは、43歳の公務員・亮磨さん(仮名)だ。「妻が再就職したところ、困ったことになった」と連絡をしてきた。昔からお酒は強かったという妻に何が起きたのか。 山村佳子(やまむら・よしこ)私立探偵、夫婦カウンセラー。JADP認定 メンタル心理アドバイザー JADP認定 夫婦カウンセラー。神奈川県横浜市で生まれ育つ。フェリス女学院大学在学中から、探偵の仕事を開始。卒業後は化粧品メーカーなどに勤務。2013年に5年間の修行を経て、リッツ横浜探偵社を設立。豊富な調査とカウンセリング経験を持つ探偵として注目を集める。テレビやWeb連載など様々なメディアで活躍している。