東京都国分寺市の住宅で昨年9月、住人の60代女性が縛られ、現金約550万円が奪われた事件で、実行役を勧誘するリクルーターだったとして、警視庁捜査1課は6日、強盗傷害と住居侵入の容疑で、会社員名倉優也容疑者(31)を再逮捕した。 捜査関係者への取材で分かった。 名倉容疑者は国分寺市の事件の翌日に埼玉県所沢市で起きた強盗致傷事件で、実行役とされる男4人のうち少なくとも3人を勧誘したとして、昨年11月に逮捕、起訴されていた。 捜査関係者によると、名倉容疑者は昨年9月30日午前4時ごろ、国分寺市西恋ケ窪の住宅にガラスを破って侵入。住人の60代女性を縛って殴り、左腕骨折など3カ月のけがをさせた上、現金約550万円と財布など14点(時価計約8000円相当)を奪った疑いが持たれている。 同容疑者は秘匿性の高い通信アプリで、実行役とされる会社員佐藤聖峻被告(25)=強盗致傷罪などで起訴=を勧誘したとみられる。佐藤被告のスマートフォンには、同容疑者の本名と同じ「名倉」という名前のアカウントとやりとりした形跡が残っていた。 国分寺市の事件を巡っては、これまでに佐藤被告ら実行役2人のほか、強奪品運搬役と資金管理役の女ら計4人が逮捕されている。