韓国の尹錫悦(ユンソンニョル)大統領=職務停止=による「非常戒厳」の宣布を巡り、内乱などの容疑で尹氏の逮捕状を取った高官犯罪捜査庁(高捜庁)は6日、ソウル西部地方裁判所に対し、逮捕状の執行期限の延長を申請した。高捜庁は3日、警察の支援を受けて尹氏の逮捕を試みたが、大統領警護庁の抵抗を受けて失敗。逮捕状の期限は6日までだった。 高捜庁は3日の逮捕失敗後、大統領代行を務める崔相穆(チェサンモク)・経済副首相兼企画財政相に対し、捜査に協力するよう警護庁に命じてほしいと要請したが、崔氏から回答はなかった。警護庁は尹氏の逮捕を拒否する方針を変えていない。このため6日に逮捕状の執行を試みても、再び警護庁に阻まれる可能性があった。 ソウル西部地裁は2024年12月31日、尹氏の逮捕状を発付していた。【ソウル福岡静哉】