夢を絶たれたサッカー選手“陸”を岩瀬洋志が熱演、「鳥肌立った」「こっちまで苦しい」と反響<さよならノワール>

小池栄子が主演を務めるドラマ「さよならノワール」(毎週火曜夜9:00-9:54、フジテレビ系/FODほかにて配信)の第4話が7月28日に放送された。夏海(小池)たちが寄り添うことになったのは、ケガで夢を絶たれた大学サッカー部の主将・陸。演じた岩瀬洋志の熱演が光った。(以下、ネタバレを含みます) ■犯罪被害者支援室に焦点をあてた警察ヒューマンドラマ 本作は、警察の「犯罪被害者支援室」にスポットを当て、犯罪被害者や遺族らが再び人生の歩みを進めることができるように寄り添い、初動としての支援をしていく警察ヒューマンドラマ。 主演の小池は、元暴力団対策係の刑事で、ある事件を機に新設された犯罪被害者支援室に異動になった黒木夏海を演じる。その夏海の相棒となる、犯罪被害者支援室に派遣の支援員としてやって来た心理学者の白石絵梨子を北香那が務める。 被害者に対等かつ親身に寄り添うことができる夏海に対し、知識はあるがうまく被害者とコミュニケーションをとることができない絵梨子。異なる人生を歩んできた女性2人が互いを助け、足りない部分を補いながら犯罪被害者たちを癒していく。 ■大学サッカー部の主将が歩道橋で何者かに突き落とされる事件が発生 ランニング中に何者かに呼び止められ、歩道橋の階段から突き落とされた大学のサッカー部主将・勝俣陸(岩瀬)。プロチームへの入団も決まっていたほどの逸材だったが、今回のケガにより夢は絶たれてしまった。夏海と絵梨子は、陸の精神的ケアのため、入院している病院を訪れた。 「僕にサポートは必要ありません」と言う陸。絵梨子は、面会に制限をかけてサッカー部の面々に会おうとしないことで、「事件による精神的なご負担を受けていませんか?」と問い掛けるが、「心配かけたくないだけ」と答えた。 明るい受け答えだったが、病室に来る途中に会ったサッカー部広報の北川翔太(福崎那由他)から頼まれた写真パネルを渡し、マネージャー・青木未来(糸瀬七葉)の「キャプテンなら乗り越えられる。がんばって」という励ましの言葉を伝えると、「頑張るのは無理かな…」と沈んだ声に。すぐ明るい表情を見せたものの、まだ見つからない犯人に「この手で殺したいくらい」と言ったことからも、夏海たちは危うさを感じ取っていた。 ■寄り添い方で意見が対立する夏海と絵梨子 そんな中、被疑者が任意同行された。だが動機が見えず、強行犯係の中谷(味方良介)、鴨居(岡山天音)が陸への事情聴取をすることに。夏海は陸の精神の不安定さから「支援の成果が見えるまで待って」と言うが、絵梨子は「アスリートですからメンタル面は強いはず。事件に向き合ってもらったほうが回復につながる」と述べ、意見が対立。ただ、事情聴取に支援室の同意は必要なく、中谷たちは病院へ向かった。 夏海たちも同行して病室の近くまで来ると、未来と北川に遭遇。彼らの様子からひと悶着あったと知った。 事情聴取が始まり、相手の男のことは知らないが、明らかに自分を狙ったと訴える陸。動揺しながら当時の記憶を思い出し、自分の名前を知っていたこと、そして「お前は用なしだ」と言われたことを明かした。 すると陸の呼吸が乱れ、絵梨子が手を握って落ち着かせようとする。しかし陸は「やめろ!なんで落ち着かなきゃいけないんだ!あいつ絶対殺す!絶対復讐してやる、あいつら!」と叫んだ。 夏海がそこで事情聴取を中断させ、病室の外に中谷らを連れ出した。「傷ついてる人間を追い詰めてどういうつもり?」と責める夏海に、「お言葉ですけど、あそこまで乱れたのはお宅の先生の対応が引き金だったんじゃないですか」と中谷。対立する2人を「責任の押し付け合いはやめましょう」と鴨居が仲裁した。 犯人逮捕に真っすぐ動く刑事と、被害者の支援を大切にする刑事。本作が新しい刑事ドラマであることを浮き彫りにする。 ■陸が突き付けられた過去の言葉 「支援なんていらない」。再びそう口にした陸だが、今度の真意は「二度と来るな」だった。それでも夏海たちは寄り添い続けた。 そして、陸は衝撃的な事実と向き合うことに。未来とは男女の関係にあったが、未来は陸が体目当てだっただけと悟っていて、冷たい態度をとる。さらに北川は、陸を恨んでいたことをほのめかした。 強行犯係が実行犯から自供をとったころ、病室から陸の姿が消えていた。夏海たちは病室で写真パネルが切り裂かれていたのを見つけ、急いで大学のグラウンドに向かった。 グラウンドに北川を呼び出していた陸。そこで北川は陸に憎しみをぶつけた。かつて同じようにサッカーに打ち込んでいた北川だが、才能を見切った監督に広報に回されることになった。そのとき陸に助けを求めたが、陸は「用なしってことなんだよ。認めたほうが楽になれるぜ」と冷たく言い放っていたのだ。 実行犯に言わせた「用なし」という言葉。それはかつて自分が放った言葉だった。陸は隠し持っていたカッターナイフを取り出そうとするが、夏海が「その手を出せばあなたも捕まりますよ」と声を掛ける。夏海と絵梨子の、これまでの栄光とその裏にあった悔しさやつらさがこれからの支えになる、という心からの言葉で、陸は思いとどまった。 サッカー選手として輝き、大きな夢をつかもうとしていた陸。それが絶たれた動揺、立ち上がろうとしてもできない苦しみ、過去の後悔からくる最後の号泣まで、陸を演じた岩瀬は丁寧に演じた。その演技から伝わるものにグイグイと引き付けられた。 SNSには「『復讐してやる!』の叫び、鳥肌立った」「過呼吸っぽくなるシーン 演技が凄すぎて見てるこっちまで苦しかった」など演技への称賛と、「夢に夢中で自分本位だったことに今さら気づくなんて残酷」「誰かを傷つけようとすれば、結局は自分自身も傷ついてしまうという話だった」など、ほろ苦さの残る結末への反響が上がった。 ◆文=ザテレビジョンドラマ部

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