新しい年が始まった。2024年に大きくメディアに取り上げられたものや地域での関心が特に高かったもののいくつかは、今年も話題が続きそうだ。昨年起きたさまざまなニュースの「その後」を追った。今回振り返るのは(1)政治団体つばさの党による選挙妨害(2)三重の社会福祉法人乗っ取り。(共同通信=(1)警視庁記者クラブ(2)高橋良太) ▽法廷で「正当な政治活動」と主張 他陣営の街頭演説に重ねるように拡声器で主張を訴え、選挙カーを追尾―。2024年4月の衆院東京15区補欠選挙で、政治団体「つばさの党」の運動は物議を醸した。 代表ら3人は、太鼓を打ち鳴らして演説を中断させたり、選挙カーの運行を妨げたりするなど他陣営への妨害行為を繰り返したとして、公選法違反容疑で逮捕された。同罪で公判が続いている。 7月の東京都知事選では掲示板に同一ポスターが多数張られる問題が起きるなど各地で「荒れる選挙」が相次ぐ中、国会では制度の在り方に関する議論が進む。 ▽戦前の判例まで調べ上げた