水戸市のアパートで昨年大みそかに住人の女性が殺害された事件で、逮捕直後から関与を否認・黙秘していた元交際相手で城里町小坂の会社員、大内拓実被告(29)=殺人、ストーカー規制法違反罪で起訴=が、一転して認める供述をしていたことが関係者への取材で判明した。裁判員裁判の初公判は9月14日に水戸地裁で開かれる。 起訴状などによると、大内被告は2025年12月28~31日、ネイリストの小松本遥さん(当時31歳)の自宅周辺をうろつき、同31日未明に女性の車両前部のナンバープレート裏に位置情報を把握できる紛失防止タグを取り付け、同日夕に自宅内で女性の首を包丁で突き刺すなどして殺害したとされる。 1月21日に殺人容疑で逮捕され、県警の取り調べに「事実無根で何も知りません」と容疑を否認。その後、黙秘していた。 県警によると、2人は24年に交際を開始したものの解消。25年夏ごろから大内被告が電話やSNSで復縁を迫っていた。大内被告は懸賞に当たったと見せかけたぬいぐるみを、「置き配」を装って女性の実家に置いていた。ぬいぐるみの中には紛失防止タグを埋め込んでおり、女性の自宅を特定するために悪用したとみられる。 公判は計4回開かれ、9月30日に判決が言い渡される予定。【井手一樹】