ポケカも"裏社会の通貨"に! 捜査網をすり抜ける「トレカ転売マネロン」最新手口

大量の高額カードが市場に出回っているポケモンカードをはじめ、トレーディングカードの資産価値は年々上昇している。それに目をつけた犯罪集団が今、資金洗浄を行なうためにカードを利用しているという。その驚くべき実態を関係各所に取材して探った! * * * 【数十万円のカードを大量購入する怪しい客】 東京在住の中国人、孫竣仁(ソン・ジュンレン)さん(仮名・40代)はその日、不動産物件購入のための手付金の一部、約300万円の金策に考えを巡らせていた。 中国株への投資で成功した彼の中国の銀行口座には、1億円近い貯蓄がある。しかし中国には、年間5万米ドル相当を上限とする海外送金規制が存在する。この上限にすでに達してしまっていた孫さんは、中国の口座からの出金ができない……。 そんな彼が向かったのは金融機関ではなく、秋葉原にあるトレーディングカードショップだった。彼はその店で「ピカチュウ」や「リーリエ」など、いずれも保存状態に関して最高評価鑑定の「PSA10」がついたポケモンのレアカードを7枚、総額約320万円で購入した。 しかしその後、孫さんはその店から徒歩5分ほどの距離にある別のトレカショップで、購入したばかりのすべてのカードを約305万円で売却した。いったい、何をしているのだろうか? 本人が説明する。 「ポケカ(ポケモンカード)を購入したことで、私の中国の銀行口座から日本円で320万円相当額の人民元が引き落とされました。支払いにはクレジットカードを何枚か利用しましたが、その後すぐにカードを換金すれば、事実上は中国の口座から現金を出金したことになります。 しかも私のクレジットカード履歴にはトレカショップでの『ショッピング』と記録されるだけで、中国の海外送金規制には引っかかりません。これによって、日本で305万円の現金を手にすることができたのです」 ポケカの買いと売りの価格差で15万円を損したことになるが、「地下銀行の送金手数料はだいたい8%なので、それよりは安い」と意に介さない。 こうしたポケカを使った中国からの資産移転は、在日中国人の間でひそかに広がっているのだという。中国当局に発覚すれば、「外貨管理条例違反」として厳しい罰則が科されるが、日本の国内法には違反していない。 しかし今、ポケカを用いた類似の手段を、犯罪で得た収益のマネーロンダリング(資金洗浄)に利用する動きが顕著になりつつあるという。 池袋の某トレカショップの店員も、時々目にする"違和感のある客"について話す。

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