今年4月、青森県鯵ケ沢町で住宅6棟を焼いた火災で、火元となった無職女性(92)方に火を放ったとして、県警捜査1課などは20日、現住建造物等放火の疑いで、同町田中町、新聞配達員の容疑者の男(58)を逮捕した。容疑をおおむね認めている。 逮捕容疑は4月26日午後5時40分ごろ、同町本町の女性方=鉄骨一部3階建て=に火を放ち、約270平方メートルを全焼させた疑い。 同課によると、容疑者は女性と面識はなかったが、同居家族とは面識があったという。 火災は隣接する住宅5棟にも延焼した。出火当時、女性や同居家族は不在で、燃え移った住宅の住民も避難し、けがはなかった。 県警は放火の可能性を視野に、現場の状況や防犯カメラ映像の解析などの捜査を進め容疑者を特定した。 火災発生とほぼ同時刻に、鯵ケ沢漁港沿いの廃材などを置いている場所でも火災が発生した。県警が関連を調べている。 現場周辺に住む70代男性は「容疑者が近所の人と聞いて驚いた。うわさになっている様子もなかった。ずっと不安だったので、まずは一区切り」とほっとした表情を浮かべた。 県警は21日、容疑者を青森地検弘前支部に送致し、動機や余罪の有無を調べる。