ウクライナの工作員によるロシア産天然ガスパイプライン「ノルドストリーム」爆破事件がハリウッド映画になる。 20日(現地時間)、ドイツ紙ヴェルトなどによると、ノルドストリーム爆破に投入されたウクライナ人工作員らを描いた映画「スネーク・アイランド」の撮影がクロアチアで行われている。 「スネーク・アイランド」(ウクライナ語はズミイヌイ島)は、ウクライナ国境警備隊がロシアによる全面侵攻初日の2022年2月24日に決死の抵抗を見せた黒海にある島の名称だ。 エイドリアン・ブロディが指揮官役を演じ、米俳優・監督のショーン・ペンも出演する。監督は「ボーン・アイデンティティー」を手掛けたダグ・リーマンだ。先週はクロアチアの首都ザグレブ市内にバリケードを設置し、戦闘シーンを撮影した。 奇しくも実際の爆破工作に関与した疑いを持たれているウクライナ国籍のジュラウレウ氏は前日午前、クロアチアの沿岸都市プーラで現地当局に逮捕された。制作陣は来月初めにプーラに移動し、クロアチアでの撮影を終える予定だ。 独メディアはこれを根拠にジュラウレウ氏がアドバイザーなどの形で映画制作にかかわっているのではとの見方を示した。ジュラウレウ氏は事件後、主にポーランドに居住していた。 ノルドストリームは、ロシア西部からドイツ北部につながる全長約1230キロの天然ガスパイプライン。2022年9月、バルト海のボーンホルム島近くの海底でノルドストリーム1・2の4本のパイプラインのうち3本が爆破された。 工作員らによる爆破準備の過程や移動経路など事件の事実関係については、検察当局の捜査によって大部分が明らかになっている。このため爆破工作を指示した上層部が裁判で特定されるかどうかが注目されている。 メディアはこれまで次期大統領有力候補のヴァレリー・ザルジニー元ウクライナ軍総司令官(現駐英ウクライナ大使)がこの作戦を指揮したと何度か報道している。