「クローゼットに置いていた現金1000万円を盗まれた」40代男性の告白。“家族と数人だけ”しか知らなかった情報が漏れた理由

都内の閑静な住宅街に立つ一軒家。インターホンが鳴り、玄関のドアを開けたA氏(40代)を待っていたのは、作業着姿の二人組だった。 「いきなりバールのようなもので頭を殴られたんです。揉み合いになり、一人と格闘している間にもう一人が2階に上がっていき、クローゼットに置いていた現金を持ち去られました。5分もかかっていないと思います」 奪われたのは、自宅に隠していた1000万円を超える現金。最大の謎は、なぜ犯人がそれを知っていたか、だ。 「家にタンス貯金があるのを知っているのは、家族と数人だけ。犯人は迷いなく現金の隠し場所に辿り着いており、あらかじめ知っていたとしか思えない動きです。現金を取られたこともショックですが、ほとんど人に話していない情報が抜けていることが怖い。家族や仲間を疑ってしまう自分も嫌で仕方がない」 これは、いま世間を恐怖に陥れている”案件屋”の被害者による、痛切な告白だ。 案件屋とは、カネの在り処を知る人間が、その情報を”案件”として強盗の実行グループに卸し、上がりの分け前を受け取る商売のこと。広域強盗を繰り返してきたトクリュウ(匿名・流動型犯罪グループ)が生んだ、新しい闇ビジネスとされる。 「今年7月、警視庁は東京都立川市のアパートから現金約930万円が盗まれた事件で、案件屋とみられる男を全国で初めて摘発しました。男はターゲット宅の外観写真や手書きの間取り図、さらには『ベッドの下の引き出し』と現金の在り処まで指示役に提供し、上がりの約4割を受け取っていた。以降も、都内では指示役や案件屋とみられる人物の逮捕が相次いでいます」(全国紙社会部記者)

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