ダーウィンの墓石にスプレー 英環境団体、地球温暖化対策に「抗議」

英国の環境活動団体「ジャスト・ストップ・オイル」のメンバーが13日、進化論で有名な科学者ダーウィンの墓石にオレンジ色のスプレーを塗布した。過激な行動で世間の関心を集め、気候変動問題に人々の目を向けさせる狙いがある。警察当局は、メンバー2人を器物損壊容疑で逮捕した。 英BBC放送などによると、2人はロンドンのウェストミンスター寺院内にある墓石に「1・5は死んだ」と書き込んだ。気温上昇を産業革命前の水準から1・5度に抑えることを掲げた国際枠組み「パリ協定」が危機的状況にあることを訴えたという。 今回の行為は英政府の不十分な地球温暖化対策に抗議する意味があり、同団体は「優れた科学者ダーウィンなら、私たちに賛同するはずだ。科学を無視する英政府に対し、彼も憤慨していると思う」などと主張しているという。 同団体はこれまでも、ロンドンの美術館でガラスケースに入ったゴッホの名画「ひまわり」にトマトスープをかけたり、英南部の世界遺産ストーンヘンジに塗料を散布したりする迷惑行為を繰り返している。【ロンドン篠田航一】

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