マッチングアプリを悪用して男性から金銭をだまし取ったとして、愛知県警は2日、東京都八王子市の自称自営業、都築建太容疑者(39)ら5人を詐欺容疑で逮捕した。バイトで雇った女性をアプリに登録させ、少なくとも5600人の男性からLINEのIDを聞き出していたという。 他は、福島県会津美里町の会社役員、石田勇太(40)▽東京都八王子市の会社役員、斉藤知洋(47)▽埼玉県所沢市の会社役員、橘隆二朗(20)▽神奈川県藤沢市の会社員、丸山純一(45)――の4容疑者。 ◇雇った女性にLINEのID聞き出させたか 逮捕容疑は2025年10~11月、東京都多摩市の男性(39)に架空の投資話を持ちかけ、計15万円相当の暗号資産をだまし取ったとしている。県警は5人の認否を明らかにしていない。 県警によると、都築容疑者らは実体のない結婚相談所「LINE婚活サポート」のスタッフを募集。空き時間に単発で働く「スキマバイト」で約280人の女性を雇用していた。マッチングアプリに登録し、男性からLINEのIDを聞き出した報酬を1件あたり500~1300円に設定。女性らは5600人以上のIDを聞き出していた。 男性とのやり取りはしばらくすると、マッチングアプリ上ではブロックしてLINEに移行。ここでは別人が女性になりすましていたとみられる。 県警が押収したマニュアルには、「ターゲット」についての記載があった。年収400万円未満の男性を除外したうえで、警察官、弁護士、金融関係など、投資詐欺に気づかれる可能性が高そうな職業の男性も避けるように指示していた。 本来の趣旨と異なってマッチングアプリに登録していたため、県警は違法行為の認識があった女性もいるとみて捜査している。【駒木智一】