フィリピン副大統領に逮捕状 「殺し屋雇った」と大統領を脅した容疑

フィリピンの裁判所は4日、「殺し屋を雇った」などと発言してマルコス大統領らを脅したとして、サラ・ドゥテルテ副大統領に対する脅迫容疑での逮捕状を発付した。現地メディアが伝えた。 ドゥテルテ氏は2024年11月のオンライン会見で、マルコス大統領夫妻を暗殺するために「殺し屋を雇った」「私が殺されたら大統領と妻、(マルコス氏のいとこで当時の)下院議長を殺してくれと指示した」などと公言していた。 ドゥテルテ氏は22年の大統領選でマルコス氏の副大統領候補として共闘して圧勝し、次期大統領選の有力候補とされる。近年は2人の間の溝が深まっており、そうしたなかで出たのが「殺し屋」発言だ。 ドゥテルテ氏は脅迫に加えて機密費を不正に使ったなどとして、弾劾(だんがい)訴追もされている。有罪となれば罷免(ひめん)され、次期大統領選にも立候補できなくなる。ドゥテルテ氏は「政治的な攻撃だ」と批判している。 AP通信によると、ドゥテルテ氏の弁護士は「彼女は法から逃れるつもりはなく、あらゆる法的手段を講じる」と声明を発表。拘束を避けるために保釈金を支払う意向を示した。 ドゥテルテ氏は、「麻薬戦争」の名のもとで強硬な取り締まりを実施して多数の死者を出したとして、国際刑事裁判所(ICC)で人道に対する罪に問われているドゥテルテ前大統領の長女。父親譲りの豪快な言動で支持を集めている。(マニラ=加藤あず佐)

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