ソフトバンクの高卒2年目右腕・村上泰斗について、元交際相手の女性とその知人に暴力を振るったなどと文春オンラインが9月2日に報じ、波紋が広がっている。 村上は神戸弘陵高から2024年のドラフト1位でソフトバンクに入団した。1軍初登板は今年8月15日の楽天戦で、8回に2番手として登場。四球と安打でいきなり無死一、二塁のピンチを作ったが、そこから3者連続三振で1回無失点と、衝撃デビューを飾った。将来のエース右腕として嘱望されていただけに、この報道が事実なら球団にとっても衝撃は大きい。 日刊スポーツなどによると、球団広報室は「記事内容についてはすでに村上から球団へ報告があった」としたうえで、「当事者間で認識が異なる事項もあり、現在、本人が代理人弁護士を通じて対応しております。球団として個別の事実関係や選手のプライベートに関する事項についてのコメントは差し控えます」と説明した。 ■1位指名会見で「長く活躍したい」 アマチュア時代から取材するライターは驚きを隠せない。 「努力家でしたね。中学時代は捕手でしたが、高校で投手に転向して一気に成長していった。野球センスは目を見張るものがありますが、地味なトレーニングもコツコツ積み重ねられる。自分の考えを理路整然と伝える能力が高い一方で、練習の合間に歌って盛り上げるなど陽キャな部分もあった。報道されている内容がイメージとかけ離れすぎていて、なかなか頭に入ってこない。プロに入っても自分を律せる選手だと思ったのですが……」 村上は甲子園の出場経験はないが、最速153キロの直球、キレ味鋭いスライダー、縦に大きく割れるカーブを武器に世代トップクラスの投手と評されていた。24年のドラフトでソフトバンクは、1位指名した宗山塁(現楽天)、柴田獅子(現日本ハム)の交渉権を抽選で相次いで逃し、「外れ外れ1位」で村上を指名した。1位で名前が読み上げられると、神戸市内の高校で行われた会見で村上は号泣。「この2年間の全部の思い出がよみがえりました。しんどかった時期もあったけど、やってきてよかったなという気持ちです」と語った。将来の目標として奪三振王と沢村賞を掲げ、ソフトバンクの大先輩の名を挙げて「和田(毅)選手のように長く活躍したい」と語っていた。 ソフトバンクは育成枠で入団した千賀滉大(現メッツ)、甲斐拓也(現巨人)、牧原大成、周東佑京、大関友久などを一流選手に育て上げ、育成能力の高さには定評がある。一方、近年はドラフト1位で入団した選手や元選手の私生活をめぐる問題が相次いで報じられてきた。