1990年5月、栃木県足利市のパチンコ店で、当時4歳だった松田真実ちゃんが誘拐され、翌日、近くを流れる渡良瀬川の河川敷で遺体となって発見された。 この「足利事件」では、当時警察が導入したばかりの「DNA型鑑定」と「強要された自白」が決め手となり菅家利和さんが誤認逮捕された。刑務所から無実を訴え続けた菅家さん。逮捕から17年後、最新の鑑定法を用いたDNA再鑑定が行われると、菅家さんと犯人のDNA型は一致しないことがわかり、菅家さんの無実が明らかとなる。事件は冤罪だった。 この冤罪事件によって浮かび上がったのが、北関東連続幼女誘拐・殺人事件だった。いずれも幼女が被害者となった5つの事件。1979年〜1996年までに、栃木県足利市と隣の群馬県太田市で似た手口の事件が相次いで発生。いずれの事件も未解決であることから、5件は同一犯による犯行の可能性があることが浮上。警察庁も「同一犯による犯行の可能性は否定できない」としている。NHK総合テレビで9月23日放送の「未解決事件」File.19では、北関東で起きた5件の未解決事件の真犯人を追うとともに、冤罪を引き起こす引き金となり、真犯人に迫るカギともなる、警察のDNA型鑑定の闇に迫る。(全2回の1回目) ◆ ◆ ◆