【AFP=時事】レイプおよび児童に対するグルーミング(性的手なづけ)の罪に問われている南アフリカの警察幹部が22日、裁判所に出廷した。 停職処分を受けている国家警察のシャドラック・シビヤ副長官(59、中将)は今年7月から8月にかけて16歳の少女をグルーミングした罪や、5月にヨハネスブルクの高級ビジネス街サントンにあるホテルで18歳の女性をレイプした罪などに問われている。 シビヤ被告の逮捕は、ヨハネスブルク東部で2か月間に女性9人が相次いで殺害された事件を受け、当局がジェンダーに基づく暴力(GBV)への対処を求める強い世論の圧力にさらされる中で行われた。 南アフリカ国家検察庁(NPA)の報道官は、「シビヤ被告はレイプ、人身売買、児童へのグルーミングの推進、および児童へのグルーミング2件を含む5件の罪に問われている」と述べた。 国連によると、政府が長年にわたり対策を約束しているにもかかわらず、南アでは女性の3人に1人が生涯のうちに身体的暴力または性的暴力を経験するなど、ジェンダーに基づく暴力がまん延している。 同国政府はジェンダーに基づく暴力を「国家的大惨事」と宣言している。 国家警察のプレン・ディンパネ長官代行(中将)は、「わが国がジェンダーに基づく暴力およびフェミサイド(GBVF)の惨禍に立ち向かい続ける中、立場を悪用したり女性や子どもの権利を侵害したりしたと疑われる者が警察内部に存在する余地はない」と強調。 「GBVFに対処するというわれわれのコミットメントは、組織内部に対しても等しく適用されなければならない。誰であれ階級、地位、あるいは年功によって法の上に立つことはできない」と述べた。 シビヤ被告は昨年、政治的暗殺事件をめぐる捜査に不当に介入した疑惑を受け、停職処分を受けていた。 今年には、治安機関内部の腐敗や犯罪行為を調査する司法委員会に出廷し、犯罪組織との癒着をめぐり追及を受けていた。 同委員会はシリル・ラマポーザ大統領に対し、シビヤ被告に対する刑事捜査を行うよう勧告していた。【翻訳編集】 AFPBB News