「メン地下」から「メンコン」へ 高額シャンパン注文、稼ぐため売春も 歌舞伎町で搾取される少女たち【スポットライト】

少女たちを熱狂させるメンズ地下アイドル(メン地下)。メンズコンセプトカフェ(メンコン)では、元メン地下の男性らが接客し、客との近い関係性を売り物に少女らから高額の支払いを受けている実態があることが分かった。一部では費用を稼ぐために売春に及んだり、未成年が飲酒したりするケースもあるとみられる。背景にある搾取の連鎖に迫った。◆区長「執拗な勧誘が見受けられる」黒い衣装に身を包み、歌って踊る男性たち。観客の女性たちは、一斉にスマホで撮影している。大手の芸能事務所には所属せず、小さな劇場などで活動する「メンズ地下アイドル」、通称メン地下だ。フジテレビ「スポットライト」では、メン地下の高額なファンサービスを目当てに、少女たちが売春をしてまで金を稼ぐ実態を、過去2回にわたって放送した。その中で、JR新宿駅前の広場で、およそ20人ものメン地下が少女らを勧誘している実態も明らかにした。放送を受けて9月、新宿区議会では。志田雄一郎・新宿区議:新宿駅東口周辺における、当該行為の実態をどのように把握されていますか。吉住健一・新宿区長:一部には執拗な声かけや勧誘が見受けられ、通行の妨げとなるほか、来街者や地域住民に不安や迷惑を感じさせる事例もあるものと認識しています。区長は今後、問題意識をもって対応していく考えを明らかにした。◆ホストクラブのような雰囲気今回、私たちはメン地下をめぐる、さらなる問題を取材した。20代女性:(今までどれくらい使った?)250万円。高校生の時にメン地下にハマった彼女たちは、他にもお金をつぎ込んでいるものがあるという。「飲んだら大暴れしちゃいます!3、3、2、2、1、1ポン!」アイドル風の衣装でシャンパンを開ける、若い男性。これは、メンズコンセプトカフェ(メンコン)の店内で女性客が撮影した映像。20代女性:(シャンパンいくらなんですか?)安かったよね、1万とか、2万とか。これ。メンコンなんで。メンコンで撮った2ショット写真を見せてくれた20代女性は「見てるだけでも楽しいし、お話が上手な子が多い。週1、2、行ける日は行ってます」と話す。若い女性がお金をつぎ込むメンコンとはどういうものなのか。メンコンで働く男性:ドリンクが一番安いもので1000円からになっていて、高いものですと、本当にあの、いわゆるシャンパンタワーとかになるので、100万超えてきたりとかもします。500万前後ぐらいのお金が一日で動いたりですとか。私たちは交渉の末、この男性が働く店を取材することができた。店内の棚には、キャスト(店員)の写真が入ったシャンパンがずらっと並べられている。メンズコンセプトカフェは「カフェ」とはいうものの、風営法の許可を取ったうえで、アルコールを提供。メイクをして黒いマントの衣装を着た男性店員が客の席について接客している。店の雰囲気はホストクラブそのもの。メンコンで働く男性:メンコンもかなりホストの方に近づいているので、結構提供しているサービスとしてはかなり近しいものは、あるかなと。(店員と客が)連絡先交換をして、じゃあ、日常的な会話をしたりですとか、いついつお店行くねとか、そういう会話をしたり。風営法を守るため、この店では18歳未満は入店禁止にしているという。店の代表:うちとしてやっているのはまず顔つきの身分証。20歳未満で、18歳以上はアルコールを絶対に出さない。◆飲酒強要された15歳一方で、私たちが過去に取材した15歳の少女は去年、未成年でありながらメンコンに出入りしていたと証言した。15歳少女:メンコンでめっちゃ悪い思い出がある。なんか、最後の日はお前で締めたいみたいな感じで。少女は、店員から飲酒を強要されたことも明かした。今年6月には、別のメンコンで、14歳の女子中学生を入店させたとして、従業員の男が逮捕された。男は高額なシャンパンを注文するよう要求し、少女はその費用などを払うため、売春。男は元メン地下で、少女はそのファンだった。メン地下がメンコンの店員になり、ファンの少女からさらに金を稼ごうとする実態について、メンコンで働く男性は、こう証言した。メンコンで働く男性:(メン地下からメンコンになる人は)むちゃくちゃいます。メン地下って、直接ファンの方と連絡が取れないみたいなのがあるらしくて。メンコンってプライベートで会うこともできるんですよ。プライベートでお金をもらう。いわゆるひもみたいな。けっこういますね。また、未成年者を店に入れることについては。メンコンで働く男性:あんまり自分で判断できない女の子を捕まえて、お金を使わせるような。それに結局うってつけなんですね。未成年が。いわゆる色恋営業かけたら、お金を使うわけで。◆搾取される未成年一部のメンコンが未成年者をターゲットにする実態。一方、SNSには入店できる店を物色する女子高校生らの書き込みもみられる。「メンコン営業ください高校生です」(2025年)「18↓(より下)の未成年入れるメンコンありませんか 営業欲しい」(2024年)これに対して…。「未成年入れる歌舞伎のメンコン屋さんですー!」「初回500円なのでぜひ!」こうした店に電話してみると…。店員:高校生、一応ダメなんですけど。記者:キャストが入れますよ、いかがですかねという、リプをされてて。店員:営業くださいのところを見て、送ったんだと。電話した5つの店は、「取り締まりが厳しくなってからは、未成年は入れていない」などと答えた。一方、この夏、歌舞伎町で行われた一斉補導では、少女が、年齢などを偽造した学生証を持っていたのが見つかった。目的は、メンコンに入店するためだった。歌舞伎町で、少女たちの見回りを行う団体の代表は、メンコンにはまる少女たちの心理について。BONDプロジェクト 橘代表:ホストには、ちょっと抵抗あるけど、メンズコンカフェならって思って、気軽な感じ。お家にいられないとか、学校に行けないとかその誰かに話を聞いてもらいたいとか、たまたまそういう場所を知って、行ってみたらハマっちゃった、また行きたくなっちゃったみたいな。「メンズ地下アイドル」に「メンズコンセプトカフェ」。少女たちが、依存や搾取へと巻き込まれていく現実がある中、彼女たちをどう守っていくのか。社会全体で考えていく必要がある。(「イット!」10月7日放送より)

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