熊本市に住む１０代のきょうだいに『闇バイト』の募集を依頼した疑いで逮捕されていた１９歳の男が、詐欺未遂の疑いで、再逮捕されました。 男は、熊本市に住む女子高校生を、特殊詐欺事件の『受け子』として派遣していたとみられています。 詐欺未遂の疑いで再逮捕されたのは、住所不定、無職の１９歳の男です。 警察によりますと、男は仲間と共謀し去年１０月、大阪府に住む高齢の女性に息子を装って電話をかけ、「会社の金を使い込んでしまった。３００万円用意できないか」などと嘘を言って現金をだまし取ろうとした疑いが持たれています。 電話の後、詐欺に気づいた女性が警察に相談。 警察は『だまされたふり作戦』で、〈受け子〉役の熊本市に住む女子高校生を誘い出して現行犯逮捕し、その後の捜査で男の関与が発覚しました。 警察は「捜査に支障がある」として男の認否を明らかにしていませんが、〈受け子〉役の女子高校生に匿名性の高いＳＮＳを使って指示を出し、熊本から大阪に派遣していたとみられています。 また、この男は去年１１月に職業安定法違反の疑いで逮捕され、家庭裁判所に送致されていましたが、１月１０日付で熊本地検に逆送致されています。 警察は、男の指示で派遣された〈受け子〉が他にもいるとみて、余罪も視野に調べを進めています。