スマートフォンのロック解除から、マンションの鍵、さらにはテーマパークでの思い出作りまで、私たちの生活に急速に浸透しつつある「顔認証技術」。その精度は今やエラー率0.06%という驚異的な水準に達し、ビジネスの現場でも様々な形で活用が進んでいます。しかし、技術の進化は同時に、プライバシーの問題や誤認逮捕といった社会的な課題も突きつけています。今回はリサーチャーのcomugiさんを迎え、顔認証ビジネスの最前線と社会実装のあり方を探ります。(聞き手:Podcastプロデューサー・野村高文。TBS Podcast『東京ビジネスハブ』2026年9月28日配信『エラー率0.06%で世界一! NECの顔認証が日本と米国で見せる“違う顔”とは(comugi)』より)■エラー率0.06%で世界一。身近になる顔認証技術とテーマパークの革新野村:今回のテーマは「顔認証」ですね。エラー率0.06%で世界一、NECの技術が話題ということで非常に気になります。comugi:顔認証というと、少し身近にない話と感じるかもしれませんが、今この技術の精度が劇的に上がっているんです。「0.06%」というのは、アメリカの商務省にある政府機関「アメリカ国立標準技術研究所」が認めた精度のことで、ここでNECが世界一を取りました。0.01%の差でデッドヒートが常に行われている世界ですが、それだけNECの顔認証技術が非常に高い精度を持っているということですね。野村:確かに、NECは昔から展示会などで顔認証技術を強く推していた記憶があります。最近になって、この技術をよく聞くようになったのはなぜなのでしょうか。comugi:身近な例で言うと、最近はテーマパークなどでも使われ始めています。少し前にSNSで話題になったのですが、那須ハイランドパークに「プレスマ」というサービスが導入されました。園内に置かれた約50台のカメラが来場者を自動的に撮影し、AIが顔を認識して、1日の終わりにハイライト動画を作ってプレゼントしてくれるというものです。