1年もの間、少女は通学の電車内で痴漢に遭い続けた。だが、誰にも言えなかった。 「仕返しされるのが怖かったから」 抵抗しても強い力で押さえつけられ、被害はやまなかった。 9月、現行犯で捕まった容疑者は児童福祉に携わる人物だった。 ◇服の中に手 「数十回以上やった」 満員電車で女子高生の体を触ったとして、警視庁久松署は9日、千葉県船橋市にある市児童相談所の職員、三橋洸大容疑者(35)=船橋市本町1=を不同意わいせつ容疑で逮捕したと発表した。1年間にわたって同じ少女を狙い続けたとみられ、「抵抗できないと分かってやっていた。数十回以上はやった」と供述しているという。 逮捕容疑は9月16日午前7時半ごろ、JR総武線快速錦糸町―馬喰町間の電車内で、女子高生の服の中に手を入れて胸などを触ったとしている。 ◇同行した捜査員が現場押さえ 久松署によると、この直後に女子高生の訴えを受けた駅員が110番した。2日後の18日に署員が同行して警戒していたところ、女子高生の服の中に手を入れる男性がいたため、不同意わいせつ未遂容疑で現行犯逮捕。それが三橋容疑者だったという。 女子高生は抵抗しようとしたこともあったが、強い力で抑えられ、1年間、家族や友人にも被害を相談できなかった。 三橋容疑者は通勤前や休日に女子高生を待ち伏せしていたとみられる。船橋市によると、2013年に市職員になり、26年7月の児相開所時から一時保護業務に携わっていた。【最上和喜】