平成22年に神戸市北区の路上で刺殺された高校2年の堤将太さん=当時(16)=の遺族が、殺人罪で懲役18年の判決が確定した当時17歳の男と両親に約1億4900万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審第1回口頭弁論が13日、大阪高裁(倉地真寿美裁判長)であり、即日結審した。判決は来年2月19日。3月の1審神戸地裁判決は男に約9650万円の支払いを命じた一方、両親が「凶悪事件の発生を予見できたとは言い難い」として、両親の監督義務違反はないと判断。遺族側が控訴していた。遺族側は控訴審で、男が事件前、地下鉄の車内で面識のない男性の首を絞めたり、ナイフを持ち歩いたりしていたことを両親は把握しており、第三者に危害を加えることを予見し、防ぐことができたと改めて主張した。この日は将太さんの父、敏(さとし)さん(67)が法廷で意見陳述し、「犯人の人格形成や行動に最も大きな影響を与えたのは両親」だと指摘。「両親が何を知り、何ができ、何をしなかったのか。その責任を正面から判断してください」と訴えた。男側は控訴棄却を求めた。男は22年10月4日夜、神戸市北区の歩道で面識のない将太さんをナイフで刺して殺害、約11年後の令和3年8月に逮捕された。昨年10月に最高裁が男側の上告を棄却し、懲役18年が確定した。