三重県警松阪署は13日、多気郡明和町に住む40代男性が、偽の警察官らに現金合計650万円をだまし取られる特殊詐欺事件が発生したと発表した。 同署によると、9月3日午後5時ごろ、男性の携帯電話に郵便局員を名乗る者から電話があり、「海外発送の荷物が止まっている。荷物に衣類と書いてあるが、中に通帳が入っていた。(電話を)警察に転送する」などと言われた。そのまま、電話が宇都宮署の刑事2課の「山本」を名乗る者に代わり、「あなたの荷物には、犯罪に使われた通帳が入っており、詐欺グループとして疑われている。今後はラインで連絡する」などと言われ、通信アプリ・ラインに誘導され、ラインのビデオ通話で警察官の制服のようなものを着た「山本」が警察手帳のようなものを示したので、男性は本物の警察官と信じた。 警察官を名乗る「山本」は「今なら特別に在宅で調べることができる。あなたが逃げないよう、毎日行動記録を送るように」と言い、男性は毎日定時に連絡。同6日、「山本」は、「今後は同課の警察官の『高橋悟』と連絡を取るように」と言い、男性は「高橋悟」のラインアカウントを登録した。「高橋悟」から「通帳が犯罪に使われているか調べるので、あなたの資金を全て教えてほしい」と言われ、口座などを全て教えた。 その後、「高橋悟」から「検事の白川から連絡がある」と言われ、「白川」のラインアカウントから「強制資産凍結執行書」「逮捕状」の2枚の写真が送られた。「逮捕されないためには、資金を調べる必要がある」と言われ、指示されるまま同16日から10月3日までの間に松阪市内の金融機関などから7回にわたり、現金合計650万円を指定された口座に振り込み、だまし取られた。 約束の期日までに返金されず、相手とも連絡が取れなくなったことなどから、詐欺被害に遭ったことに気付き、同6日に同署に相談。同署では特殊詐欺と判断し、同13日に被害届を受理した。