もうかばえないと判断し、泣いて馬謖を切ったのか。それとも次から次へと発覚する不祥事にうんざりし、利用価値がないと見限ったのか――。 高市首相は10月14日夕方、簗和生農林水産相(当時)から辞表を受け取った。 「任命責任はもとより内閣総理大臣たる私にある。本当にこうして、大臣が辞任するに至ったことについて、任命責任を重く受け止めている」 表向きは簗氏から辞意を表明したことになっていたが、それを信じる人はいないだろう。すでに簗氏が辞表提出のために官邸に入る数時間前、後任の農水相の認証式のために今上陛下の日程調整が行われていたからだ。