カンボジアを拠点とする国際的な特殊詐欺は、日本を含む世界各国を標的とした一大犯罪ネットワークとして、極めて深刻な国際問題となっている。 10月8日、カンボジアを拠点とする詐欺グループの“かけ子”として50代の女性から700万円をだまし取った疑いで53歳の男が逮捕された。だまされた女性はビデオ通話で、制服姿の「警察官」と警察手帳を見せられていた。男は容疑を否認している。 去年から今年にかけてカンボジアの特殊詐欺拠点が次々と摘発。9月、そのカンボジアで特殊詐欺拠点の内部が公開された。タイとカンボジアの国境…タイ軍が去年12月に制圧した詐欺の拠点だ。敷地は東京ドーム17個分。建物は150棟を超える。およそ1万5000人が詐欺に関わっていたとみられている。 地下には窓のない独房、トイレの代わりとみられるペットボトル、そして壁には警察の紋章が。電話相手を信じ込ませるためのセットとみられる。さらに、日本語で書かれた詐欺の原稿も見つかったという。ターゲットは日本人だった。 東南アジアの詐欺拠点を取材してきたルポライターの安田峰俊氏は詐欺拠点をこう例える。「イメージしやすい例えを使うと“アウトレットパーク”みたいなもの。中にはバスケットコート、レストラン、性風俗店、普通のマッサージ屋さんがあったり」。 しかし、そこから外に出る自由はない。「出入り口っていうのは封鎖されていて、勝手に出入りすると撃ち殺される」。 安田氏が取材した拠点は「日本の会社」そのものだったという。「しっかり目標を立てて、朝礼とかちゃんとやって、その日の問題点はその日のうちに洗い出ししっかり修正。反省会をみっちり行って夕方6時に終業なんだけれど、幹部層はまだ残ってさらに研究を重ね…」。 しかし忘れてはならないのは、やっていることは「詐欺」だ。(『ABEMA的ニュースショー』より)