教育環境の改善を求める学生のデモが続くフランスで、パリのルーブル美術館がデモ隊による出入り口の封鎖により、予定通り開館できなくなった。南部マルセイユでは19日(現地時間)正午から午後8時まで、市内全域で集会やデモが禁止された。先週末、全国的なデモの中で略奪や放火が発生し、2300人以上が逮捕されたことを受けた措置だ。ルーブル美術館側は同日、デモ隊が出入り口を封鎖したため、予定通り開館できない状況だとAFP通信に明らかにした。美術館内の文化芸術教育機関「エコール・デュ・ルーブル」の学生らを中心とするデモ隊は、教育環境の改善を求める高校生らに連帯を表明するとともに、警察による強硬な取り締まりを糾弾した。プラカードや横断幕を掲げたデモ隊は、美術館の正面入り口を封鎖し、政府による教育予算の削減などの緊縮措置に抗議した。美術館の外には「私たちが世界最大規模の美術館を封鎖していることを知らせることができ、誇りに思う」と書かれたビラも掲示された。フランス紙ル・パリジャンは、美術館の運営側と労働組合の話として封鎖の状況を伝え、フランス労働総同盟は、美術館が少なくとも正午までは開館しない見通しだと明らかにした。マルセイユを管轄するブーシュデュローヌ県警察は同日、X(旧ツイッター)を通じて、正午から午後8時までマルセイユ市内全域で集会やデモを禁止すると発表した。17日にはフランス全土で約55万人がデモに参加した。フランス内務省が18日に発表した集計によると、デモ期間中に計2397人が逮捕され、警察官と憲兵997人が負傷した。このうち7人は重傷を負った。略奪や放火などの被害を受けた店舗も2000店を超えた。フランスでは9月以降、より良い教育環境を求める大規模な学生デモが繰り返し行われている。ルーブル美術館の封鎖に参加した学生らは、こうした要求を支持すると同時に、デモの取り締まり方法にも抗議している。