「誰か事故した人いません?」無資格で施術 1億5千万円不正請求か 整骨院長を逮捕 大阪・池田市

逮捕・起訴された大阪府池田市の整骨院経営者、元秋亮被告(40)。施術に必要な柔道整復師の資格を持っていませんでした。 (報告・紺愛未 記者) 「男は自身が経営する、こちらの整骨院で保険金詐欺を繰り返していたということです」 元秋被告は、5年前から交通事故の被害者などに対し、自身が施術したにもかかわらず、別の柔道整復師が施術したように装って、保険会社に複数回、保険金を請求し、合わせて約348万円をだまし取った疑いが持たれていて、一部がすでに起訴されています。 また、不正請求と知りながら施術を受けたとして、客の男女2人も書類送検されました。 警察によりますと、元秋被告は2018年に整骨院を開業。当初は柔道整復師が1人いましたが、1年後の2019年には仲たがいしていなくなったため、それ以降は資格のない元秋被告が施術していたということです。 通ったことがある人は―。 (元秋被告の整骨院に通院) 「普通に“いい方”というイメージですけどね。ひざが痛いとか腰が痛いとかあったので、電気、専用の機械で施術してもらった」 (元秋被告の整骨院に通院) 「歪みみたいなものを見るんだけど、ビフォーとアフターを撮るんだけど、全然それが変わっていなくて笑い合った記憶がある。猫背矯正とか、1万1000円とか、保険の利かない治療というのかな、そっちを勧められてやった時もあった」 元秋被告は整骨院の利用者に「事故したらすぐに言ってください」「誰か事故した人いません?」と声をかけていたということです。 元秋被告が不正請求した金額は、総額約1億5000万円に上るとみられ、借金返済などにあてていたということです。 警察庁によると、交通事故に絡む保険金詐欺事件の検挙数は去年113件あり、柔道整復師が関わる事件も後を絶ちません。 柔道整復師による正しい保険金の請求は、どのように行われるのでしょうか。 (オージェイ接骨院・松原大貴 院長) 「保険の取り扱いをするときに、最後に患者にサインをもらう流れになる。患者さんの負担割合・支払い額を伝えて、残りの請求分は、私たちが請求するので、納得していただけたら、こちらにサインをフルネームでお願いします、という流れで」 ただ、不正な請求をされないためには、患者側もしっかりと確認することが必要だといいます。 (オージェイ接骨院・松原大貴 院長) 「例えば、右に書いてある丸が付いている日にちがありますが、(不正請求の場合)来てもない日を、例えば、来ていることにしたということも考えられる」 柔道整復師が所属する組織の会長は―。 (大阪府柔道整復師会・玉山晋治会長) 「真面目に正しく適正に行っている柔道整復師がそういったこと(不正)でひとくくりにされて、府民の信頼を損なうことは、あってはならないと感じています。適正で正しい施術を行うような徹底指導を引き続き行いたいと思っております」 警察の調べに対し、元秋被告は「請求書類はすべて私が作成していた」と容疑を認めているということです。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加