役職歴任の消化器内科専門医が… 大分大の医師逮捕、同僚驚き

理事を務めていた医療法人の利益を図るため、報酬を支払わずに患者の病理組織標本を作製させ、大分大学に約3400万円の損害を与えたとして、県警は27日、大分大名誉教授で医師の村上和成容疑者(68)=大分市青葉台2=を背任容疑で逮捕した。村上容疑者は事件当時、現役の医学部教授で、県警は医療法人側からの金銭の流れなどを詳しく調べている。 ◇メディアにも度々登場 村上容疑者の勤務先だった大分大学医学部研究棟(大分県由布市)には27日午後6時前、県警の捜査員が家宅捜索に入った。 村上容疑者は現役の教授時代から消化器内科の専門医として、がんなどの予防のため胃の中のピロリ菌検査の重要性を説き、メディアにも度々登場。一般社団法人・日本消化器内視鏡学会の理事も務め、24年3月に大学を退職後、名誉教授と特別教授の称号を取得していた。 ◇大学は調査委設置 逮捕を受け、大分大の教員は「大学の広報からは『詳細が分からないのでマスコミには答えないように』という趣旨のメールが届いた。いずれ教員にもしっかり説明してくれるのではないか」と驚いた様子だった。 大学は記者会見は開かずに、ホームページでコメントを発表。学内に事案解明のための調査委員会を設置する方針を示し、北野正剛学長は「本学が教育研究機関として社会から受けてきた信頼を大きく損なうものであり、誠に遺憾です。再発防止に取り組み、社会的信頼回復に全力で努めます」とした。【山口泰輝、小笹稜太】

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加