刃物は「自分守るため」 追悼式場近く、所持容疑の大学生

石破茂首相らが出席し、1日に輪島市内で営まれた能登半島地震の追悼式会場近くでナイフを所持していたとして、兵庫県在住の大学生男(20)が逮捕された事件で、男が「自分を守るために持っていた」と供述していることが18日、捜査関係者への取材で分かった。逮捕時、男は少なくとも5本の刃物を携帯しており、石川県警は動機を慎重に調べている。 男は兵庫県西宮市、大学生佐藤瑞起容疑者。佐藤容疑者は1日午後2時20分ごろ、能登空港の駐車場で果物ナイフ1本を所持していたとして現行犯逮捕された。式典を警備していた警察官が容疑者に職務質問し、手提げバッグなどから果物ナイフとカッターナイフが各2本、折り畳みのこぎり1本が見つかった。 捜査関係者によると、佐藤容疑者は調べに対し、「被災地を見たかった」とも供述し、現地でのトラブルに備えて刃物を持っていたという趣旨の説明をしている。 容疑者は昨年12月31日に高速バスを使って石川に入り、金沢で宿泊、1日に公共交通機関で輪島に向かったとみられ、石川県警は兵庫から刃物を携帯して移動していたとみている。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加