三重県警松阪署は27日、松阪市に住む無職の60代男性が、偽の警察官らに現金500万円をだまし取られる特殊詐欺事件があったと明らかにした。 同署によると2日、男性の自宅の固定電話に「日本郵便お客さまサービスの『ムラカミ』」を名乗る者から着信があり、「あなたが送った荷物の中にキャッシュカードが入っている疑いがある」「栃木県警に転送する」などと言われた。そのまま、電話が栃木県警の組織犯罪対策課の「佐藤」を名乗る者に代わり、「あなたになりすましや偽造の容疑がかかっている。この件で警察官も逮捕しており、地元の警察にも関わっている警察官がいるので絶対に言わないように」などと言われ、通信アプリ・ラインに誘導されやりとりをするようになった。 佐藤はラインのビデオ通話で、別の捜査員を紹介すると言い、警察官の制服のような水色の半袖のシャツを着用した「篠原」を名乗る男が、警察手帳のようなものを示したので、男性は本物の警察官と信じた。 その後、担当の警部「杉本」と名乗る者にラインのやりとりが移り、「持っている口座やお金の捜査をしなければならない」「紙幣番号を捜査するので、検事に現金を送る必要がある」などと言われ、6日、男性はインターネットバンキングで指定された金融機関の個人口座に現金500万円を振り込んだ。 男性は振り込んだ後、杉本らと連絡が取れなくなったことで詐欺被害に気付き、7日に同署に相談。同署では特殊詐欺と判断し、27日に被害届を受理した。