王将社長射殺事件、検察側が控訴 工藤会系組幹部の無罪判決不服

「餃子(ギョーザ)の王将」を展開する「王将フードサービス」の社長だった大東(おおひがし)隆行さん(当時72)が射殺された事件で、京都地検が29日、殺人と銃刀法違反の罪に問われた特定危険指定暴力団工藤会系組幹部、田中幸雄被告(60)を無罪とした京都地裁判決を不服として大阪高裁に控訴したことがわかった。京都地裁が明らかにした。 大東さんは2013年12月19日早朝、京都市山科区の本社前駐車場で倒れているのが見つかった。事件直後に現場近くで見つかったたばこの吸い殻についていた唾液(だえき)のDNA型が、田中被告のものと一致したことなどから逮捕、起訴された。 一審で検察側は、吸い殻を有罪立証の柱に据えた。吸い殻の形状やたばこの消火実験などから、事件直前に現場近くで吸って捨てられたもので、被告以外の者が持ち込む余地はないと主張。弁護側は、吸い殻は被告の犯行を裏付けるものではないと反論し、無罪を主張した。 16日の京都地裁判決は、吸い殻について、第三者が被告を罪に陥れるために現場付近に持ち込んだり、被告が計画を知らされずに下見を命じられたりしていた可能性もあると指摘。被告を実行犯と認定することに「合理的な疑いを入れる余地がある」として、無罪(求刑・無期懲役)を言い渡した。(佐藤道隆)

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