自治体の職員を装って現金をだまし取る手口を使った特殊詐欺グループのトップとして、警視庁特別捜査課は2日、東京都中央区勝どき4の職業不詳、佐々木成人容疑者(34)を詐欺と窃盗容疑で逮捕したと発表した。このグループによる被害は1都3県で22億円に上り、警視庁は、容疑者がグループ内の報酬分配を差配していたとみている。 警視庁によると、2023年~25年11月に500件ほどの被害が確認され、これまでにグループのメンバーと見られる39人が逮捕され、「受け子」や「出し子」、現金回収役として32人が詐欺や窃盗罪で起訴されている。詐取金の35%は受け子や出し子に分配され、残りを「かけ子」や佐々木容疑者が手にしていたとみられる。 逮捕容疑は25年3月中旬、東京都内の80~90代の女性4人に市役所や区役所の職員をかたって「給付金の支給手続きのためにキャッシュカードを交換する必要がある」などとうそを言い、カードをだまし取って現金計560万円を引き出したとしている。認否を明らかにしていない。 グループの幹部を通じて、集めた詐取金の一部が暴力団に流れていた可能性もあるという。【長屋美乃里】