公共施設の工事価格漏らした疑い 川崎市部長を逮捕 神奈川県警

川崎市が発注した塗装・防水工事の一般競争入札で、業者側の市OBに非公開の工事価格を漏らしたなどとして、神奈川県警は4日、市まちづくり局担当部長、関口隆雄容疑者(59)=同市多摩区=を官製談合防止法違反などの疑いで逮捕した。県警は、市OB側が圧力をかけて不正な入札を繰り返したとみて、詳しい構図を調べている。 逮捕容疑は、関口容疑者が同局施設整備部長だった2024年、市発注の公共施設の塗装・防水工事2件の一般競争入札を巡り、同市OBで一般社団法人「川崎塗装業協会」事務局長の70代男性に工事価格を漏らし、同協会の加盟業者に落札させたなどとしている。県警は認否を明らかにしていない。 県警捜査2課によると、事務局長は市の元局長で、09年春に定年退職。市職員時代に関口容疑者を指導する立場だった。関口容疑者は24年に市役所本庁舎で事務局長と対面し、工事価格を伝えたという。事務局長が工事価格を元に算出した最低制限価格は、協会に加盟する2社が入札・落札した価格と同じだった。 同課によると、協会内には、事前に落札業者の選定などをする「差配役」の業者があった。事務局長からメールで最低制限価格を知らされた後、各落札業者に価格を伝えていたという。約15社に対して「差配」をしていたとみられている。 同課は協会側が組織ぐるみで不正な入札を繰り返した可能性があるとみて、事務局長や落札業者らも在宅で捜査している。【真栄平研】

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